2015年7月19日 カテゴリー:日記 コメント:コメント:0
演劇、見始めて5年になりました。
こうやって書いてみるとけっこうな長さですね。自分でも「そんな?!そんな時が経ったか?!」と驚愕するほどです。いや〜。時が経つのは早いもんです。
私はとある舞台の公演を必ず観に行きます。それは1月と7月の半年に一回というペースで公演されております。と、いうことでその舞台を観劇しに行くことが私の人生のサイクルに今組み込まれている訳です。
しかしその5年、振り返ってみるといろいろありました。
その「いろいろ」が地層のように積み重なり、振り返って読み解けるようになってきたのも「5年」という時の長さがあってこそ。振り返ってみると、これがなかなか面白いのです。
一番「へえ〜…。」と面白く思ったのが「その間に描いた作品」のことでした。
ちょっとそのことを記録させていただきます。
そもそも最初のキッカケは2010年、まだ大学生だった時代に先輩にチケットを譲ってもらったことがはじまりでした。
演劇自体は好きだったのですが、なにせチケット代が高い。一回6,000円〜7,500円以上。学生だった自分は万年カツカツだったので「舞台を観に行く」という習慣が皆無でした。
その当時私は作家として自分は本当にやっていけるのか、本当に不安で眠れない毎日を送っている状況。懊悩する毎日から、「気晴らしに一回くらいいいかな。」と軽い気持ちで思ってチケットを譲っていただき観に行ったのです。
そこで、私は「舞台」というものに雷に打たれるように痺れてしまいました。
「どうせかっこいい人たちがお芝居して適当に舞い踊ってるだけでしょ?」と最初思いっきり斜に構えてみておりました。ところが大違い。
切れ味深いアクション、鋭い殺陣、そして気迫あふれることば、その人物そのものがそこに舞い降りているかのような力。無限に広がる空間。
それはそこに血のにじむような日々の鍛錬と真剣にお話に向き合っている姿が脳裏に浮かぶようで。
私は最初抱いていた固定概念を大きく覆されてしまったのです。
何より、その舞台に出演していたのは当時私とそんなに歳の違わない若い役者たちでした。
そんな彼らが舞台の上で光輝いて表現しているところを見て、そしてその裏に秘められた真摯な練習と真剣な思いを目の当たりにして、私はものも見ずに決めつけていた自分を恥ずかしく思いました。
そして単純に、そんな彼らみたいに私も頑張りたい、と思いました。
境遇は違えど、役者と作家。ものをつくる上でこの両者は似ているところもたくさんあります。
彼らがやれるのならば私もやれる。彼らのように私も頑張ろう。
私は彼らから、未知の旅路を歩む勇気ををらったのです。
さてそこから、私にはひとつの習慣が出来ました。
それはその日観た舞台の「レポート」を描くことです。(冒頭の2枚の絵はそれです。ただその5年観てる舞台ではありません・汗)
私が出会ったその舞台はアドリブが多かった。その日その日で細かいところが毎回違う。しかも面白い!
「ああ舞台ってナマモノなんだ。」と思った私は、その日観たことを忘れたくなくてスケッチブックに印象的なシーンを絵でメモするようになりました。
ときどき、作業の合間を縫ってそこから沸き上がってきたものをファンアートとして真剣にお話にすることもあります。(その作品自体は趣味なので共通の趣味を持つ人の間でしか公開してないのですが…・笑)
それが思わぬ効果を生むこともありました。
2011年の震災。2012年にはその心労からぼっきり折れてしまった闇の日々。描くことそのものがつらい時もありました。しかし、レポートを描くことはやめませんでした。
それを今見返してみると、なかなか「面白い」のです。その時にしか感じられないものが描いてある、というか。どんな自分の状況が当時「悪い」と思っていても「作品」は「そうではない」というか。
その時の「ベスト」を尽くして描いたものは、どんなに時が経っても面白いし、いいと感じるのです。それは、その当時にはわかりませんでした。
それはレポートだけでなく、他の作品もそうでした。エスムルブも、いさとまえ物語も、その時にしか書けないなにかが滲み出ていて、それがいい。
それを知った時、なんとなく分かりました。
ああ人生は苦も楽もあざなえる縄のようにある、でもどんなときもベストを尽くして淡々と描いていればいい。
それを一番に感じたのが、ずーっと続けていた舞台のレポートと、そこから生まれた誰に見せる訳でもない作品達からでした。
作家という生に身を置く私としては、この「舞台を観に行く」ということが社会との接点を持つ唯一の機会である時もありました。ぎりぎりのところを本当に孤立せずに済んだのは舞台があったからです。
心折れて始まった2013年の1月、そんな時観に行った舞台では私はかけがえのない友人に恵まれ、そして舞台からは今までになかった視点を与えてもらいました。それを個展に繋ぐと決心し、もう半年、もう半年、とそれを支えに絵を描き、働き、何かを作り。
その間も、思うように作品が作れていないことに自分で自分を憤ったり、焦燥感でいっぱいになったり慌てふためいたり。
何かに没入しすぎて自分を見失ってしまう私にとって「舞台を観る」ということは、そしてそこから「なにか気になる」というもの見つけるということは、自分の今の状況を冷静に客観視する効果があります。
私は舞台を観るということから本当にたくさんのことを教えられているのだと、しみじみ感じます。
自分のことって、自分では見えないのですから。
さてこの間、5年の間見続けている舞台の公演が終わりました。
次もおそらく来年の1月です。
7月の初旬、その舞台が千秋楽を迎えると「ああ、一年終わったなあ…。」としみじみ思います。何故か冬に忙しくなる私のサイクルから言うと、この7月が1年の締めくくりであり、スタートなのです。
今の私は、たくさんの方に支えられ、恵まれて、何とか作家としてやっています。ありがたいことに、素敵な友人に恵まれ、博多や水戸など遠方にもいかせていただき、そこでもたくさんの方に恵まれました。
5年前、不安がってた自分。2年前、月のない夜の砂漠を方位磁石もなく彷徨う自分に、大丈夫だと伝えてあげたい。
私には、その演劇を見始めていた当初から持っている、ひとつの夢があります。
それは、いちばん最初、私が作家として生きて行く決意を与えてもらった役者さん達に、いつか自分が描いた物語で恩返しがしたい。ということです。
いつか届くその時まで。
その時を超えて。
今日も描き続けます。
レポートより↑
2015年7月7日 カテゴリー:日記 コメント:コメント:0
おはようございます!7月7日七夕ですね!
今日起きたら7月7日7時7分でしたのでひとりでにやっとしてしまいました(笑)。
それはさておき。
無事に終了しましたー!
ご来場下さいました皆様誠にありがとうございました!
今回私は3回目の出場だったのですが、今回はアートブースではなく前回前々回からずっと興味のあった絵本ブースに出展することに決めました。
というのもずっと前から本の挿絵を描いてみたかったからです。
それについて自分なら何が出来るか確かめたい。学びたい。
そしてアートブックなど本の作品も日本ではどういった反応があるかも見てみたいという思いもありました。
ということで大変楽しみな3日間でした!
最初の日は私は仕事でどうしても会場に行けず、2日目からの参加。
帰りがけの雨上がりの斜陽の雲。
でも、逆にそれで気合いが入りました。
明日が楽しみだ!
さあやってきました!
ブースの机はこんな感じ。
今回も会場は大変いい作家さんやクリエイターさんたちでいっぱいでしたが、会場周辺は大荒れのように感じました。
会期3日間はお天気が雨がちでありましたし、最終日に至っては大雨。りんかい線が何回も止まり、出展者が遅刻を余儀なくされたり。
私も乗っていた電車が止まり猛ダッシュしたこともありました(笑)。
お天気、交通網のトラブルもあったせいか、実感としては最初の2日間はご来場者の方は去年より若干少ないようでした(1日は私は居なかったのですが、周辺の方に伺ったら2日目と同じくらいだったそうです)。
今回はなんか試練を課せられているのか…!?
そう思たりしてたこともありました(笑)。
ですがそんなトラブルをものともせず、特に最終日には本当に沢山の方がお越し下さいました!
ご来場される方から励ましのお声を掛けていただいたり、古い友人と再会出来たり、新しい繋がりをいただいたり…。
本当にありがとうございます。
特にお隣のブースの方には最後宅急便の場所を教えていただいたり…、大変助かりました。
もっといろいろお伺いしたかったな…、テンパってしまったところもあって舞い上がっていたのでうまくお話し出来ず大変申し訳ない気持ちでいっぱいです〜。
でも本当に感謝しております。
気が付くともうあっという間に最終日でした。
荷物をまとめて。
実質2日間って短いな!
やっぱり3日間参加したい!
肝心の成果はというと、今回は大変勉強になるクリエイターEXPOでした。
ここで何を見せるかという点で「何をすべきか」がハッキリしました。
来年までに何をすべきか。何をすればいいか。
1年の目標がはっきりしました。
それを踏まえ来年もまたここにやって参りたいと思います!
ざあざあ振りだった雨は夕方には見事に止んで、夏の風がちらほら。
七夕!
すべて搬出を終え夕飯を食べながら、ぼんやり夜空に思いを馳せ。
またがんばるぞ〜!
次はニューヨークのTHE ART BOOKS FAIRに出品予定です。
あと、まだ申し込んでいないのですが、ちょっと初めてなことにもチャレンジしてみたいとおもいます。詳細が決まりましたらまたこちらや「ニュース」でお伝えしますね!
では、See you next year!
2015年6月30日 カテゴリー:日記 コメント:コメント:0
ついに開催です!
第4回クリエイターEXPO東京!
指折り数えて待ってました!
今度はどんな出会いがあるでしょうか、大変楽しみです!
今回は初の「絵本ブース」からの出展です。
今までアートブースから出展していたのですが、今年はどんな風に変わって来るのか、とても楽しみです。
そして、前回もお知らせ致しましたが、急遽明日の1日のみ、別件の仕事で会場に大幅に遅刻か、もしくは間に合わないかもしれません。
会場には無料配布のチラシと、DM、そして自由にお読みいただけるポートフォリオとアートブックを設置して参りました!
明日は日中おりませんが、2、3日はずっと会場に滞在しております。
明日からまた頑張るぞー!
ご報告はまた、終了しましたらレポート致します!
2015年6月27日 カテゴリー:日記 コメント:コメント:0
さあ!
ついに来週に迫って参りました!第4回クリエイターEXPO東京!
東京ビッグサイトにて、7月1〜3日まで開催しております。全国のクリエイター達が一同に会します。
今回、私も「絵本ブース」にて「27ー61」番地にて10時〜18時まで出展しているのですが…!
ここで大事なお知らせです。
開催初日の7月1日に、急遽別件の仕事が入ってしまい、どうしてもそちらへまず行かねばならなくなってしまいました。
ですので、開催初日1日は、大幅に遅刻をしてしまうか、若しくは時間内に間に合わないかもしれません…!
1日にご来訪でありました皆様、本当に申し訳ございません。
会場配布のチラシや、無料配布のカードなど、皆様がお手に取れるようセッティングしておきますので、不在のあいだでもお楽しみいただけるようにして参ります〜!
2日、3日は終日滞在しておりますので、ご面会をご希望の方はどうぞ2、3日にお越し下さいませ。
本当に申し訳ございません。
ただいま、会場に送る荷物の整理などをしております。
雨なので、梱包をしっかりしないと…!
今年新しく描き下ろした作品や、連載中の「真夜の旅人」の原稿も会場に持って参ります!
直接ご覧になりたい方などございましたらどうぞお声がけ下さい!
では、会場でお待ちしております!
2015年6月7日 カテゴリー:日記 コメント:コメント:0
こんにちは。
無事に博多から帰還してまりました!
この度は博多阪急「日本の匠」展では多くの皆様にたくさんのご縁をいただき大変実りの多い旅となりました。
誠にありがとうございます。
今回はその旅のレポートをして参りたいと思います。
では5月の博多へGO!
再びやって参りました!
博多!
実はまた参れるとは思ってもなかったので大変嬉しかったです。
到着したらこの日差し!
さすが南の国。
この日は早々にホテルへ入り、会場の下見をして夕飯を食べに行きました。
下見に行ったら発見!こ、これが…!
やばい…。なんかすごい人ばっかり出てるじゃないですか…!だ、大丈夫かな…。
そんなことを考えつつ一日目は過ぎていくのでした…。
さて!翌日は早朝から搬入開始です!
今回は銅版画2枚、ペン画5枚の原画4枚、そしてアーティストブック10種類を出品しました。
こちらが今回のブースです。
ナナメ。若干暗いのは開店前だからですよ〜。
正面。
後ろはこんな感じ!
さて周囲を見回してみると、本当にスゴイ職人さんがいっぱい出展してる模様!
しかも上からこんなものがつり下がっている…!!
た、匠…!
私匠なのか…!?
こんな若輩者が皆様と肩を並べていいのか!?
始終そんなことを思っておりました(笑)。
そして運命の開店。
そんな不安をよそに、本当に多くのお客様に励ましのお言葉を賜りました。
今回は前回水戸京成百貨店で初実演をし、好評だった「似顔絵制作をこちらでもやらせていただきました。
これです。
似顔絵は、本当に多くの皆様に喜んでいただけました。
似顔絵って、こんなに喜ばれるんだなあ…!
私も本当に多くのものを学ぶことが出来ました。
お越し下さいました皆様、本当にありがとうございました!
今回も博多遠征はひとり旅だったので、限られた旅費をつかいつつ美味しいものを…。というコンセプト(笑)だったのですが、今回一番食べたのはこれでした。
博多「マイング」の中にあるスーパーで売っている、夜8時を過ぎると半額になるお弁当!!
いや、いっぱい種類もあってあの界隈楽しいんですよ(笑)!8日間の滞在中6回はこのお弁当にお世話になりました。
というか、出張中は体を壊すと大変なのであまりヘンなものを食べれない、ということが分かって、結構同じもののルーティンワークでした(笑)。
大体、朝「パン1個(ホテルのモーニング)」→昼「肉うどん」→夜「お弁当」。
コレを一週間。
なんというか(笑)。
そうしてなんとか今回も無事に最終日を健康に迎えることができました。
今回は、前回の「クリエーターズフェア」にてお会いすることが出来たお客様や、新しい出会いなどに恵まれ、本当に充実した会期を過ごすことが出来ました。
お目にかかりました皆様。
本当にありがとうございました。
また博多に呼んでいただけるかわかりませんが、また皆様のお目に触れられますよう精一杯活動して参りたいと思います。
最終日の夜7時。まだ明るい博多は、すっかり梅雨の気配でした。
その後私は太宰府天満宮にお礼参りに行き、新幹線に飛び乗って横浜まで帰路につくのでした。
道中ずっと曇り、雨だったのに、横浜についたときは本当に美しい夕日に迎えてもらえました。
金色の斜陽に包まれた町は、息を飲むほどに美しかったです。
さて、博多のご報告が遅れて申し訳ございませんでした。
次は7月1〜3日の「題4回 クリエイターEXPO 東京」です!
どうかよろしくお願い致します!
その前に私は鼻風邪を治さねば…。