日記

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ひとがかかえる人生

本日もダイアリーにお越し下さって誠にありがとうございます。

 

こちらで連載始めましたエスムルブ紀行文外伝、「真夜の旅人」いかがでしょうか?

まだ始めたばかりですのでこれからも1〜2週に1ページのペースで新しい物語を展開して参りたいと思います。どうぞお楽しみに!

 

さて、夏も終わり秋が近づき、風の心地も段々変わって参りました。

この夏はクリエイターEXPOに始まり、i Phoneカバーの制作、今月17日から開催されます博多阪急百貨店の展覧会準備の作品作りなど、様々な新しいことにチャレンジさせていただいておりました。

その間「お久しぶりですね!」という古くからの友人に会ったり、色々お話しさせていただいたりでそちらもとてもいろいろな変化を感じる夏となりました。

 

皆様は普段、どのように人生を振り返られておりますか?

 

わたしはよく友人たちと会って色々話しながら、日頃の悩みや疑問に思っていることを聞いてみたりしているのですが、ことこの夏はなかなかに深いことをよく話し合う機会が増えたように感じております。

実を言うとわたし自身にも抱いている悩みがありまして、ジタバタしたりどうしたらいいのかわからずもがいたりしておりました。

そんな時って、他の方と自分を比べてしまいます。

 

例えば、

「あの人はあの若さでこんなに出来ているのに…。」

「あの人は立派に自立してるのに…。」

「あの人はしっかり社会に貢献出来ているのに…。」

「自分は〜…(泣)。」

とか。

 

落ち込んでいる時にそういう思考にハマるとなかなか抜け出せず、それで話せるひとがいないと余計にハマり込んでさらに落ち込んでしまいますよね。

ですが胸襟を開いて様々な方の悩みを聞いてみると、自分では「こんなにすごいことしてるひとなのに」と思うような方でも、様々な悩みを抱えてらっしゃることが分かりました。

 

家庭の事情、仕事の仕方、モチベーション、意識の差…。

「あのひとのほうが自分よりスゴイ。」とおもっている方にも実は自分とは全く違う問題や悩みが存在している。

そのことがより顕著になってきていることを感じました。

 

子どもの頃は、学校のこと、友達のこと、勉強のこと部活のことなど、よほどの事情を抱えている方でなければ意外と悩みは似通っていた部分が多かったように思います。

しかし20歳も半ば以上になると、それぞれの「人生」が枝分かれしていきその「人生」に応じた悩みになっていきます。

そしてその悩みは決して人と比べられるものでなく、その方の人生のプログラムそのものなんだと思いました。

 

わたしは学校を卒業してからずっと抱えている問題がありまして、そのことで他者をとてもうらやんだりしておりました。

しかし、そのうらやましいと思っている方にものっぴきならない事情があり、そのことで苦しい思いをしていることが分かりました。

それはそうですよね。

人生は人それぞれ背負っているものが違うのですから。

 

だから、自分が抱えている問題や悩みを人と比べて落ち込むのはやめよう。

そう、思った夏でした。

 

 

なんとなく思い立って今日ダイアリーを全部読み返してみました。

かつて悩んでいたり怯えていたりしていた部分があっても、一個、また一個と解消されているのを感じました。

「あ、なあんだこんなことで悩んでいたのかあ。」

と思えている自分がいました。

 

それは一個一個をちゃんと立ち向かって解決している自分がいたからなのでした。

 

今抱えている問題も、解決したら

「あ、なあんだこんなことで悩んでいたのか!」

と笑い飛ばせる自分がいる。

 

 

そう思って、そのことにきちんと向き合おうと思いました。

人と人生を比べたりしないで。

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2014年 歌津への旅

2014歌津06

 

こんにちは。

皆様、夏休みはいかがでございましたか?
帰省やご旅行など今年はお天気が荒れて大変でしたね。
私もこのお盆は私たちの生まれ故郷宮城へ帰省してきました。


私の生まれ故郷は、実は宮城は南三陸町、歌津という町なのですが、ご存知の通りこの町は2011年に壊滅してしまいました。


帰って来るたびに記録を付けたり作品を残したりしているのですが、今回は2014年3月以来、約5ヶ月振りの旅でした。


私たちの家族はいまもなお仮設住宅住まいで、大体大半の人は仮設暮らしを現在進行形でしております。


2014年になってようやく高台の土地の造成が始まってました(写真参照)。

2014歌津03


ですが、水道、電気、ガスのインフラを整備するには遠く及ばず、見たところ実際に住宅を建てれるようになるのは多分2016年くらいではないかと推測してます。(いままだ土地を作ってる最中のようです。)


実感としては正直、とても遅いです。

 

家が建つ前に、仮設住宅住まいのままで亡くなられたり、体調を崩されたり。
今年の帰省でも、家々の軒先には家族から仏様が出た証である杉の柱と提灯が散見されました。
多分、そのようなご家族のような家は多いんだろうなと思います。


幸いにも私の家族は集まると明るく、今年もわいわいコントのような毎日が展開されました(笑)。
ですが、たぶん一人一人が人に見せないもやもやを抱え、いまだ血の流れる傷痕を抑えながらにこにこしてる生活をしてるんだなと、暗に感じます。


私にも、そんなところがあります。


どうしたらいいのか。苦しみを抱えて悩んで生きることも、前に進むことに入るんでしょうか。


今後も、私は見つめ続けます。

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オリジナルi Phoneケース発売!

スマホケース01

 

こんにちは!

 

トップページでもお知らせをさせていただきましたが、私の絵柄があしらわれたオリジナルi Phoneケースが発売されました!

こちらのサイトで限定発売されております。

 

↓↓↓

 

「smapho-freak(スマホフリーク)」

 

http://smapho-freak.com/shopbrand/yasui

 

 

私の他にも、様々な方のオリジナルデザインがよりどりみどりなのですが、その中で今回私のデザインは7種類発売となりました。

 

この度サンプルで1ついただいたのですが、自分の作品がカバーになってる…!

なんか不思議な感じですねえ…!////

 

ちなみに大きさはこれくらいです。

スマホケース02

 

しっかりした「ハードカバー」タイプと、柔らかめの「ソフトカバー」タイプの2種類がございまして、どちらも同じお値段です。

こちら、オプションできっちり横面にも印刷してくれるそうですよ。

 

i Phoneをお持ちでなくとも、

「普段作品は高くて買えないけれど、これなら手元においておけるかな…。」

という感じでもいかがでしょうか?

 

私も他の方の作品を拝見しながら「あ、これいいなあ〜。」と思ったりしております。

 

当の私はガラケーなのですがww

 

販売は期間限定ではなく、今後も何かない限りずっと発売されておりますし、デザインもこれから徐々に増やして参る予定でございます!

 

どうぞお気軽にお越し下さいませ!

これからもよろしくお願い致します〜!

 

 

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ポルトガルからのメール④

俺は英語辞書。ハンディタイプだ。
俺の持ち主が風邪を引いちまってなあ、ちょっと続きが遅くなったぜ。ごめんなあ。

今日が最後のポルトガルからのメールだ。きいてくれ。

 

ポルトガルからアーティストブックの注文を受けちまったコイツ。

送る方法を国際郵便に決めて英語の出来ないコイツは、通訳を恩人Hさんにお願いして交渉を開始した。

 

さて、海外と日本とで商品をやりとりするにはどうしたらいいか。

それが一番のキモだ。

ドンナ方法があるのか、それは見当もつかない。

そこでまずコイツは依頼主に聞いてみた。

「どんな方法でのお支払いがよろしいですか?」

っしたら返ってきた返事はこれだ。

「Paypal(ペイパル)が一番楽かなあ。」

と。

 

Paypal…?

 

そこで初めて聞いた名前だった。まず日本国内にいて海外とのやり取りがそんなないコイツには馴染みのないものだったかもしれん。

 

Paypal。コイツは洋書のヤツラ曰く、web上でお金のやり取りを仲介してくれるサービスなんだそうだ。日本からお金を送るのにはクレジットカードが要るんだが、海外からの支払いを受けるのはカードが無くても問題ない。

アカウントには「パーソナル」「プレミア」「ビジネス」の3つがあるんだが、海外から送金を受けるには「プレミア」か「ビジネス」にするのを忘れちゃダメだぜ!案の定コイツはアカウントを作る時「パーソナル」にして依頼主から「お金が送れないよ〜。」というヘマをやらかしてくれたぜ。「プレミア」「ビジネス」に上がるには本人確認の認証も要るから1週間くらい時間かかっちまう、おめさんら!気をつけろよ!

 

無事送金を確認したのが6月末。

そしてそこからすぐ作品を梱包し、郵便局に行って送ったのが7月頭。

国際郵便に関しては何が起きるかわからんから追跡可能なやつにして送ったぜ。

 

初めての海外依頼主からの注文。やり取り、そして送付…。

ああこれも勉強しなきゃなあ、これを身につけとかないとなあ。と、コイツは身に沁みて思ったそうだ。

 

それに、最初に相談に応じてくれたいまめっちゃお世話になってるHさん。(偶然にも通訳のHさんとイニシャルが同じだった)

この人なしでは絶対に乗り越えなかった恩人、通訳のHさん。

さりげなく応援してくれたOさん。

みんな。

みんなのお陰だぜ。

それも身に沁みて思ったそうだ。

 

7月中旬に無事についたというポルトガルからのメールにはこう書いてあった。

 

「ポルトガルという私の国はかつて大航海時代を築いた『渡航者』の国。だから私はあなたの「旅」の物語に惹かれたのかもしれませんね。」

と。

 

 

俺の持ち主はこれからも旅の物語を描いていくだろうよ。

こんなありがたいメール受けとっちまったらやらないわけにはいかねーじゃねーか!

どんな旅になるか分からんが、それもまた旅の醍醐味ってヤツじゃねえかな?!

 

 

さて、来月9月には実は予定が満載だぜ!

半ばには人生初、九州に行くことになった博多阪急百貨店の展覧会(水曜どうでしょうの聖地博多!)。

そして東京でもグループ展がある。

そのことはまた詳しく書く!とコイツは言っている。

 

 

今まで俺の話聞いてくれてアリガトよ!

またなんかおもしろい話があったら話しに来るぜ!

じゃ俺本棚に戻るわ!

またな!

 

 

 

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ポルトガルからのメール③

俺は英語辞書。ハンディタイプだ。
今日はさらに俺の話の続きだ。よかったら聞いてくれ。

 

さて、通訳を探しはじめたコイツのもとに救世主が現われた。

それは、「エスムルブ紀行文3」「Snow&Blue」「リラとルミナ」の文章英訳を一手に引き受けてくれたHさんだ。

 

Hさんのお力をかりてコイツはポルトガルのコレクターさんとやり取りを始めた。

目標は注文された作品のお代を受け取り、その品物をポルトガルへ送ること。

 

なんたって、教科書には載ってない言葉のやり取りになる。「振込」とか「国際郵便」とか「アカウント」とか通じる言葉がどれかわかんねー!ってなる。

しかしそもそもポルトガルにものを送るにはどうしたらいいんだ?その注文のお金をどうやって受け取ればいいんだ?

とりあえずヤツは「海外からお金を受け取る方法」と「外国にものを送る方法」の2つを勉強しはじめた。

 

日本ならありとあらゆる宅急便屋さんがあるけど、そういうのって外国だとどうなんだろーな?俺は英語辞書でも日本生まれだからわかんねー。こんど洋書の奴らにも聞いてみっか。

 

こーいう細かいことってな、実際に身に降り掛かってみないとわかんないもんなんだよ〜。やっぱりどんなに文明が進歩してもその土地に行かなきゃ分かんない。分かんないことがわかんない!おい洋書、俺にも教えろよ。

 

しかし2つ目の「外国にものを送る方法」はワリとすぐ分かった。郵便局だ。

郵便局では国際郵便を扱っている。そいつを使えば値段次第で追跡もしてくれっから万が一「とどいてナイ」って時も安心ってもんだぜ。

他にもいろいろあんだろうけど、時間が無いから今回はコレ!てことで決めた。

 

それで大体の送料が分かるからようやく本交渉が出来る。

そっからがもうドキドキの連続さ。

「どう言われるだろう?」

「なんて返って来るだろう?」

「失礼にあたってないかな?」

とか。

 

メールボックス開くたびにドッキドキなコイツを画面のそばで見てて悪いがちょっと面白かったぞ。そんなにびくびくしなくてもいーんだって!

Hさんのご協力もあってやり取りはうまくいった。(Hさん本当にありがとう。本当にありがとう。)

そいでとうとう、具体的にどうするかがちょっとずつ決まってきたんだ。

 

 

おい洋書、今度紀伊◯屋書店の洋書売り場におまえの姉ちゃん来てるぞ。ご挨拶に行け。

 

 

(つづく)

 

 

 

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