2013年11月6日 カテゴリー:日記 コメント:コメント:0
先日開催された多摩美術大学芸術祭の最終日に行って参りました。
ふと気が付いたら今年はここに初めて来てから10年。いつの間にやらひと回りです。
初めて来た時は高校生。2003年の秋でした。
思い返せばこの2003年という年は、今に繋がるたくさんのことと出会った印象深い年でした。
私のいた高校は芸術系で、生徒たちは行動、持ち物、服装などで個性を表現し合う、ちょっと(かなり?)奇抜な高校でした。
ですが「自分の思ってること」をきちんと吐き出すことが出来、それに対して先生たちも否定することなく寛容だったので荒れることもなくとても落ち着いておおらかな校風だったと思います。
誰かの言ったことを否定することの無い、自分の言いたいことを自由にきちんと言える。そんな高校でした。
それまで思ったことをなかなか口に出せず引っ込み思案だった私はそのことがとても驚きでした。
ましてや「作品」というデリケートでダイレクトなものを認めてくれる。それに対して真剣に接してくれる環境は生まれて初めてでした。
誰にも本音を隠してきた私が「作品を通して自分の思っていることを表現し、他人と繋がり合うことが出来る。」ということを知った時は世界が「わあっ」と広がるようでした。
正直に、正真正銘の思いをぶつけ合うことは恐くない。
そのことを教えてくれたのが芸術であり、この学校とここで出会った友達でした。
そのときから「ちゃんと本当の自分の思いを知ろう。」と強く思いはじめたような気がします。
(つづく)
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