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ブックフェアと告白。

こんにちは。

本日もダイアリーまでお出で下さり誠にありがとうございます。

実2月ももう末日になってきましたね。

ここでひとつお伝えしなければならないお知らせがあります。

 

実は、毎年参加している紀伊国屋書店の「YOUNG ARTIST’S BOOK FAIR」は来年から日本では開催されません。

本年が最後でした。

 

日本でのフェアが終わるまで公表出来なかったのでこのタイミングでお知らせさせていただきました。

今までご愛顧下さいました皆様、本当に本当にありがとうございました。

私に至っては大学に入学してから今までずっと参加していたフェアでしたので、色々と思い出がございます。

今日はそれについて思い出をお話ししたいと思います。

 

 

私が最初にブックフェアに参加したのは19歳の時でした。

高校生の頃から本を作っていて、それを卒業制作にしていた私は大学に入ってからもちょっと変わった本を作っておりました。

それを大学の芸術祭に出展していたところ、ブックフェアの主催の方に声をかけられフェアに参加することとなったのです。

 

この頃の私はPCも持ってなくて、プリンターもスキャナもなく、本当に手作りで本を作ってました。1冊しかない手作り本です。

故に、主催の方からこういわれた時にはどうしようかフリーズしました。

 

「この本、3〜5冊くらい増刷できない?」

 

ぞうさつ!!?どうしろと!!?

 

そこから戦いは始まりました。

当時は家に複製に使える道具はなにひとつ無かったので、まず手書きの本を全部研究室のコピー機で印刷して(100Pくらいありました。)、無印の単行本ノートを買ってきて全て分解して紙を確保し、友達のお家のプリンタを借りて印刷して本にしました。

製本もいろんな文庫本ののどを見たり技法書を読んだりしてどういう作りのなっているのかを初めて知り、拙いながらもなんとか形にしました。

 

その頃の写真はデジカメではなくてフィルムカメラで撮影されています。

 

2018_ブックフェア思い出

 

とにかく必死でした。

でも無理難題を突きつけられたとき、自分自身が道具を持っていなくてもその環境で出来ることをして作りだしたり乗り越えて行けることがわかり(もちろん友人の力も大きかったです、本当にあのときはありがとうございました。)、それまで「どうせPCもってないし…。」とちょっと尻込みしていた自分の視野が大きく広がった出来事でした。

 

それに、今まで見たこともないような形態で本を作ることに楽しみを見出し、この先もいろいろと作ってみたくなったのです。

 

 

そこから様々なことを経験させていただきました。

 

まず、友人の家で使わせてもらったプリンタの便利さを知り、その冬にアルバイトをしたお金を貯めて買いました。

そのプリンタは今でも現役で使っております。

 

そしてお金を貯めたり返済不要の奨学金をとってPCを買い、フォトショップやイラストレーターを買い、自分の家で出来る環境を整えました。

 

そして様々な展覧会場で展示をする経験と積ませてもらいました。

紀伊国屋書店の3階の一番目立つところで展示をするべく、部室からちょっとお洒落な折り畳みテーブルを担いで新宿まで行ったり。(この頃は宅急便を使う、という発想はまったくありませんでした(!)。)

初めての個展もこのブックフェアのプログラムの中で行いました。

 

その時にフラッと訪れたお客さんの会社員男性から「顔に違和感がある」とグサッとする言葉を言われ悔しくて、必死でクロッキーや人体筋肉図の模写をし続けました。(今自分でこの頃の絵を見ると確かに違和感があるな(笑)と思います、この男性の意見は正しかったのです(笑)。)

しかしそれをし続けたおかげでいま何故か似顔絵が得意技になり、アナタスケッチというかけがえのないお仕事やカルチャースクールのお教室というとても貴重なお仕事をさせていただけるようになりました。

 

あの時は苦かったけどあのお言葉のおかげです。本当にありがとうございました。

 

 

そして忘れてはいけないこのブックフェアの最大の思い出は、フェアのフォローで初めて外国に行ったことでした。

 

22歳の時と27歳の時、2回に渡るニューヨークの旅はこのフェア無くしてはありませんでした。

 

最初のニューヨークでは着いたその日の夜にルームメイト共々一緒に若干ホームシックになり、時差ボケで眠れなくて涙目でフェアのチラシを折って二人でその顔を見合って笑いました。

初めてのニューヨークで右も左もわからなくてとにかく「世界の歩き方」だけを頼りにメトロポリタンやMoMAにいったり。初めて見たメトロポリタンは本当に凄かった!!1日居ても全然足りないくらいのボリュームと素晴らしさ。何回でも行きたいです。

MoMAの作品も本当に手に届くところにごろんごろん画集や教科書の中でしか見たこと無かった作品があって感激でした。しかもすごくオープン。みんな映画を楽しむように作品を楽しんでいて、日本も早くこうなればいいのにと思っていました。

ニューヨークの文房具も、日本と根本的に違うんだなと感じたり、食べ物、飲み物(あっちの国では3lくらいのペットボトルが当たり前で500mlのペットボトルが全然なかったのが一番衝撃でした。あと、やたらスタバがある。)の違いも新鮮で、本当に大変でしたが面白いなと思いました。

 

2回目のニューヨークは最初の経験があるので余裕をもって楽しめました。

ルームメイトは中国の女の子で、英語も堪能な彼女の力をいろいろ借りていろんなところに行きました。

普通のデリでサンドイッチを食べ、変なモノがいっぱい売っているおもちゃ屋さんでおかしなおもちゃに笑い、様々な美しいカード専門店でレターセットやカードセットを買い。

バーンズ&ノーブルの革張りのノートが本当に素晴らしくてお土産に何冊も買いました。

あの時は本当にありがとう!この女の子の手料理が本当に美味しくて、最終日は冷蔵庫の残り物でパーティになったのは本当に楽しくて思い出深いです。

 

 

フェアを通して私の展覧会の設営スキルは格段に上がり、不可能と思っていても思わぬところで解決出来ることを知り、そして知らない世界にもたくさん足を踏み入れることが出来ました。

思い返すと本当に色々ありました。

 

終了の理由は主催される方のお家の事情です。ニューヨークの方でもフェアがあるのですが、こちらは引き続きまだ継続されるそうです。

ですが、日本での展覧会は負担が大きいためここでおしまい、となります。

 

主催の方には深く感謝申し上げます。本当に、右も左も分からない頃からここまで成長出来たのもこのフェアあってのおかげでございます。

本当に、本当にありがとうございました。

 

 

このフェアで培ったスキルをもっともっと伸ばして、もっと素敵なアーティストに私はなります。きっとなります。

これからは別の場所で頑張ります。本作りもまだまだ続けます。

 

その時は、またよろしくお願い致します!また素敵なフェアをしましょうね!

 

 

本当にありがとうございました!

 

 

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