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3年を乗り越える

気が付けば、乗り越えていました。

 

「3年」を。

 

 

実は、大学を卒業する時に思っていたのです。

「卒業して3年間を乗り切れるかが勝負だ。何があっても3年を乗り越える。」

と。

 

作家になると決めて多摩美に入り、様々なことを学び、そして多くの先輩方を拝見していて、気が付いたことがあります。

 

それが「3年の法則」でした。

 

『卒業してからも3年間、何かしらの制作活動をし続けている人はその後も作家として生き残っていく。』

その可能性が高いことを発見しました。

 

それは多摩美にいた時から多くの先輩方をみていて肌で感じたことです。

 

 

どうしてなのでしょう。

 

私はこう考えます。

 

卒業すれば様々なことが変わります。

仕事をします。そこに多くの時間を割くことになります。

そうすると制作時間は学生の頃に比べて減ります。

しかし、そうしなければ制作費も、家賃やご飯代も稼げません。

 

大学には居た、今までのように制作する仲間も周囲に居なくなります。

居るかもしれませんが、その人数は大学時代よりぐっと減るでしょう。

そうすると創作に関する情報を得る窓口は自分で動かない限りこちらもぐっと減ってしまいます。

 

時間も減る。時間はあったとしても孤独になる。

 

そんな環境のなかで創作活動をして発表し続けていくのはやっぱり非常にエネルギーが要ると思うのです。

 

しかも卒業したての右も左も分からない学生出たての者には、不安という余計なエネルギー浪費装置も一緒についてくる。

 

 

3年もそんな状況を耐え抜いた人は、それだけそのことに本気だということなんじゃないでしょうか。

 

そう考えておりました。

 

それは私自身に関しても同じことでした。

だからこそ何があっても絶対に3年は、どんなに貧乏をしても、どんなところに行っても毎年作品を作り続けて発表し続けようと、卒業するとき決意をしておりました。

 

そしてこの3月。

いつの間にか乗り切っていました。

 

3年を。

 

 

3年というのは、ひとつの節目のように感じます。

 

自分が作品などで何かしたことに対して、そのレスポンスが帰って来るのはだいたい2〜3年後だったり。

過去の自分がしたことの答えが出て来るのもだいたい2〜3年後が多いような気がします。

 

3年前、絶望と苦悩のどん底で真っ黒だった目の前。もうだめかと思いつつもでも何とか這い上がろうともがいて。もがいて。

 

気が付けば今、こうして様々なところに呼んでいただいて、作品を発表する機会をいただいて様々なところに旅をして。

さらに心配なことを相談出来る先輩方に恵まれて。遠くてもしっかりと歩いている頼もしい友人たちにめぐり会えて。

 

 

3年が経つとこんなに変わるのかと感じました。

 

 

3年を乗り切って感じるのは、これからだ。ということでした。

 

この3年は、むしろ0から自分を改めて創り上げる作業だったのかもしれません。感受性を破壊されて、真っ黒になって自分が何をしていたのか全く分からなくなってしまったからこそ、そこから何を自分で感じ、何を自分は愛おしいと感じるのか。それを確かめるように歩いて来ました。

 

だから、まだまだここがスタートラインなのです。

 

一人前の作家になるための。

 

 

これからも、多くの出来事が待ち受けていることでしょう。

 

でも、今は思うのです。

未知なるものをもたらしてくれる何かと出会えるのが、とても楽しみだと。

 

出会えたなら、ありがとうと。

 

そんな何かを、創っていきたいと。

 

さあ、これからまた、旅が始まります。

 

 

 

 

 

 

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