2017年12月23日 カテゴリー:日記 コメント:コメント:0
12月20日。
月のはなれ4周年記念パーティに行きました!
この日は横浜美術館の年内最後のアトリエのお仕事だったので仕事を終え、急ぎ足で銀座へ。
月のはなれは音楽家の方やお店に関わる方、そしてアナタスケッチ作家の方々が集まっての開店4周年記念パーティです!
↑ 私が辿り着いた時はもうすでにこんな感じで、温かい空間が広がっておりました。
ご挨拶から乾杯!で始まり、お店で演奏したことのある音楽家の方々が次々に現われ、美味しいお料理とお酒をが振る舞われ、テーブルごとに話に華が咲きます。
みなさん立場も年齢も様々。
編集の仕事の方や、ダンサーの方、映像作家の方、etc…
そして、それをスケッチする私のようなスケッチ作家たち(私以外のアナタスケッチ作家の皆様ともようやくお目にかかれました…!嬉しかったです!)。
それぞれ思い思いに最初見ず知らずの者同士でしたが、ぽつりぽつりと話が始まり、交流が始まって行きます。
そこに始まる音楽家の皆さんのミュージック。
月のはなれは、出来たばかりの頃行ったことがあります。
その時私はギャラリー椿での個展の準備をしていて京橋を訪れ、その帰りに銀座へ寄ったのではないかと思います。
その頃の月のはなれはまだドリンクのメニューしかなく、完全ではないまだ開いたばかりの慌ただしさが垣間みれました。
しかし、このお店独特の「もう百年前からこの町にあったかのような居心地のよさ」がありました。
「あ。このお店、ずっと来よう。」
と、そのとき心のどこかにピンと来て決めたのです。
それから合間を縫って友達と来たり、大切な集まりの時の定番の集まる場所として月のはなれに参りました。
その間私は百貨店の仕事の中で似顔絵やスケッチをする仕事をひょんなことからはじめ、だんだんそちらも伸びて行き、そして今年の3月「アナタスケッチ作家募集」の広告を月のはなれのウェブページで見つけたのです。
月のはなれは、いつ行っても「本物」の空間に出会える貴重な場所でした。
腰掛ける椅子は何年も時を経たラタンの椅子。
サーブされるお酒の味は、一口で分かる本物の味。
丁寧に作られたお料理は、眺めているだけでも心も満たしてくれる美しさがあります。そしてそれでいてお腹いっぱいに満たされる。
そして20時を過ぎて奏でられるアーティスト達の音楽。普段ステージの上の存在で、コンサートホールでないと聴けないと思っていたその音色が、手の届きそうな側で奏でられます。
そのCDでもない、レコードでもない本物の音色はそよ風のように体の奥を震わせてくれます。
見せかけではない、急ごしらえで出来てはすぐ消えていく紛い物ばかりに囲まれた現代の街の中。
ここは間違いなく「本物」が宿る場所なのです。
私はこの空間がとても好きで、その場所に内側から関わりたくてアナタスケッチ作家に応募しました。
そして今、ココに居ます。
片手にグラスを持って、乾杯をしている。
それがこの上なく心の底から幸せなに感じられました。
月光荘店主の方が、乾杯に際して仰りました。
「人生は有限です。
だから何してもいいわけじゃなくて、
だからこそ、ていねいに。」
と。
来年も、私もこの空間を描き留め続けるために来続けます。
この素敵な空間を。
ここには素晴らしい人々が集います。
色々な世界から、色々な思いや感覚や世界を持った人が。
私もまだまだ未熟ながら、そんな方々の仲間入りが出来るようにここで磨かれて行きたいと思います。
最高の夜をありがとうございました!!
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