2014年3月11日 カテゴリー:日記 コメント:コメント:0
3年が経ったらしいです。
おかしなもので、3年という気がしません。
2年くらいにしか感じられません。
そして、目を閉じれば。
また戻れば。
あの町はまだ、あそこにあるような気がしてしまうのです。
おかしいでしょうか。
でも、そのくらい。私の血の中にはあの世界の記憶が深く流れています。
コインくじでコインを当てた高瀬商店も、お菓子を買いにいったタイシュウも、ケーキを買いにいった朝日堂も、BBQの肉を買った肉の渡辺も。
盆踊りをした歌津駅前も、ウタツチップを交換しにいった商工会も、仙台銀行の建物も、冒険しにいった第一防波堤も。伊里前保育園のあの砂場も。
花火を買いにいったケンズも、よく夕飯の買い出しに着いて行ったウジエも、初めて車を運転したときに車庫入れしたサンポートも。
なにもかもなにもかも。
わたしの中から消えません。
3年が経ちました。
そして、あの世界の大切なひとを、とうとう見送ることとなりました。
なんとなく、節目を感じました。
心が壊れてしまいそうで、振り返る余裕もなく死に物狂いで走り続けたあの頃から、私は今、変化を感じています。
描きたいものがあるのです。
それがいつお目にかかれるかはまだ分からないのですが、必ず。必ず描き上げて、皆様の御前に掲げたいと思います。
本日、「Snow&Blue」と「リラとルミナ」をギャラリーのART BOOKSコーナーに全話公開致しました。
あの頃の、狂いそうになりながら藁にもすがる思いで描き、生きていた頃を思い出します。
今生きていられるのも、すべて、私を支えて下さっている人々がいるお陰です。そして、植物や、動物。様々ないのちに、自分のいのちも支えられているんだなと、考えるようになりました。
生きていることは、本当に素敵です。
今はもう会えなくても、出会えた大切なものひとつひとつ。絶対に忘れません。
それをすべて描き切るまで。
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