日記

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ポルトガルからのメール③

俺は英語辞書。ハンディタイプだ。
今日はさらに俺の話の続きだ。よかったら聞いてくれ。

 

さて、通訳を探しはじめたコイツのもとに救世主が現われた。

それは、「エスムルブ紀行文3」「Snow&Blue」「リラとルミナ」の文章英訳を一手に引き受けてくれたHさんだ。

 

Hさんのお力をかりてコイツはポルトガルのコレクターさんとやり取りを始めた。

目標は注文された作品のお代を受け取り、その品物をポルトガルへ送ること。

 

なんたって、教科書には載ってない言葉のやり取りになる。「振込」とか「国際郵便」とか「アカウント」とか通じる言葉がどれかわかんねー!ってなる。

しかしそもそもポルトガルにものを送るにはどうしたらいいんだ?その注文のお金をどうやって受け取ればいいんだ?

とりあえずヤツは「海外からお金を受け取る方法」と「外国にものを送る方法」の2つを勉強しはじめた。

 

日本ならありとあらゆる宅急便屋さんがあるけど、そういうのって外国だとどうなんだろーな?俺は英語辞書でも日本生まれだからわかんねー。こんど洋書の奴らにも聞いてみっか。

 

こーいう細かいことってな、実際に身に降り掛かってみないとわかんないもんなんだよ〜。やっぱりどんなに文明が進歩してもその土地に行かなきゃ分かんない。分かんないことがわかんない!おい洋書、俺にも教えろよ。

 

しかし2つ目の「外国にものを送る方法」はワリとすぐ分かった。郵便局だ。

郵便局では国際郵便を扱っている。そいつを使えば値段次第で追跡もしてくれっから万が一「とどいてナイ」って時も安心ってもんだぜ。

他にもいろいろあんだろうけど、時間が無いから今回はコレ!てことで決めた。

 

それで大体の送料が分かるからようやく本交渉が出来る。

そっからがもうドキドキの連続さ。

「どう言われるだろう?」

「なんて返って来るだろう?」

「失礼にあたってないかな?」

とか。

 

メールボックス開くたびにドッキドキなコイツを画面のそばで見てて悪いがちょっと面白かったぞ。そんなにびくびくしなくてもいーんだって!

Hさんのご協力もあってやり取りはうまくいった。(Hさん本当にありがとう。本当にありがとう。)

そいでとうとう、具体的にどうするかがちょっとずつ決まってきたんだ。

 

 

おい洋書、今度紀伊◯屋書店の洋書売り場におまえの姉ちゃん来てるぞ。ご挨拶に行け。

 

 

(つづく)

 

 

 

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ポルトガルからのメール②

俺は英語辞書。ハンディタイプだ。
さて、今日はまた俺の話の続きだ。よかったら聞いてくれ。

 

さて、英語からっきしのコイツの所にある日突然英語のメールが来たことは話したっけな?

それも、ポルトガルから。

 

ヤツは慌てた。

「なんだ!?なんかマズいメールでもきたのか!?」

普段英語と何の接点も無いヤツからすると英語のメールは相当ビビる代物らしい。

 

しかしヤツもちったあ学習能力を効かせて英語の読みくらいは出来るようになってる身。

ビビらないでじっと見てみたんだ。

そしたら、こう書いてあった。

 

「私はポルトガルのブックコレクターです。

あなたの『トラベラーズノートブック』の2巻、3巻を持ってるんだけど、1巻はありますか?」

と。

 

ヤツは慌てた。また慌てた。

トラベラーズノートブックっていうのは、『エスムルブ紀行文』なんだ。

英語能力に乏しいコイツがニューヨークの2013年MoMA PS1のART BOOK FAIRに出品する際に英訳に苦労し、自分の出来うる限りの英語力で苦肉の策として付けたネーミングだった。

考えた。この名前をつけて展示販売したのはそれと2014年のニューヨークのYOUNG ARTIST’S BOOK FAIRのみ…。

つまりこのコレクターさんはそのどっちかで買ってくれてポルトガルに持ち帰ってくれたことになる!

 

瞬時にヤツの頭は回転した。

エスムルブ紀行文の1巻はある。あれは製本が大変で今はあまり増やしてないけどちょうど一冊だけある。送れる。送ってあげたい。わざわざ連絡してまで聞いてきてくれたのだから!

しかし、どうやって…?

 

日本国内ならまだしも、海外との直接の作品のやりとり。

ヤツにとっては初めての経験だった。

 

しかし相手が待っている!

相手がいる限り立ち止まっていられない!

 

ヤツは奮起してまずは通訳をしてくれる人を探しはじめたんだ。

 

(つづく)

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ポルトガルからのメール①

俺は英語辞書。ハンディタイプだ。

今から俺が見てきた俺の持ち主の話をするよ。退屈かもしれんが聞いてくれ。

 

俺はこの日記の描いてるヤツの中学校時代から一緒にいる。しかしこいつは昔っから英語がからっきしダメで実はテストで100点満点中29点という値をたたき出したヤロウだ。

ボロクソの英語のテストを握りしめてヤツはこう思った。

 

「私は外国に行かない。日本で暮らすから英語なんかいらない。」

 

と。

 

しかしどういう運命のいたずらかコイツはアーティストになった。とにかく「作家」になろうと思ってたそうなんだが、それがどういうわけかアートの世界が気に入っちまったんだな。

そしたらなんと必然的に海外に行くことになっちまったんだよな!

 

まったくざまあねえぜ。コイツは後悔したよ?「もっと中学校で英語真剣に勉強しとけばよかった(泣)。」と。

ニューヨークに行った時は飲み物が注文出来なくて苦しみ、作品の英訳が出来なくて苦しみ(そん時は俺とにらめっこさ。)、外国の展覧会サイトを見てもさっぱり書いてあることがわかりゃしないでやんの。

ホントに、俺が教えてやりてえよ…。

 

しかしそんな状況に陥って初めてヤツは奮い立って、図書館とかで英語の初歩の初歩のテキストを借りてきて勉強しはじめたんだ。

まあさすがに自分の望んだ仕事や自分を選んでくれたお客さんのためにも勉強しないとダメだと思ったんだなあ。

その甲斐あって少しはマトモに文章が読めるようになってきたんだ。(つってもそのレベルは中学生並なんだがな。)

 

そしてそれから時間が経ったある日。そうアレは今年の5月の下旬だったかな。

ある英語のメールがコイツのトコにやってきたんだ。

 

それも、ポルトガルから。

 

(つづく)

 

 

 

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2014年 第3回クリエイターEXPO東京が始まるよ!

2014クリエイタ写真02

 

とうとう来週です!2014年第3回クリエイターEXPO東京!

 

ようやく会期中に配るビラも刷り上がりました!

こちらがその刷りたてほやほやの写真です。

 

今回は2種類刷ってみました。

まず1種類目はこちらです。

↓↓↓

 

2014クリエイタ写真06

 

どーんと裏一面に「Blezing wing」があしらわれております。

この作品は当日会場で展示をする予定です!

 

そしてもう1種類はこちら!

↓↓↓

 

2014クリエイタ写真04

 

「エスムルブ紀行文3」を表に、裏はカラーの2作品が並びます!

 

 

去年のクリエイターEXPOでは11000枚ほどのチラシを制作し会場にいらしたお客様に配布していたのですが、まさかの最終日にチラシが足りなくなるという事態が!!

ということで、今年は去年よりも若干多めに刷りました!

どちらかというと最初のほうのビラが数が少ないのでもしも欲しい方は仰って下さいませ!とっておきます!

 

前回ダイアリーを更新してから立て続けに仕事が忙しくなり、チラシの制作やポートフォリオの整理、印刷などしていたらあっという間に月末になってしまいました(汗)。

さらにこれからの展覧会の予定や先々の予定も決まりはじめ、ドキドキわくわくの展開が待ち受けております!

そちらは決まり次第またこちらやニュース欄に投稿致しますね!

 

そしてさらにもういっこ、6月頭から本当に「えええええ!!?」という事も起きておりました(笑)!

それは、是非明日描かせていただきたいと思います。

 

 

では、来週7月2日(水)〜5日(金)まで東京ビックサイトの4階、クリエイターEXPO東京 アートブース27−64にてお待ちしております!

 

 

2014年第3回クリエイターEXPO東京ホームページ

↓↓↓

http://www.creator-expo.jp/

 

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2014年クリエイターEXPO東京無事終わりました!

2014EXPO01

 

2014年第3回クリエイターEXPO東京本日無事に終わりました!

 

2014EXPO05

 

会場に足をお運び下さいました皆様。

ビラをお受け取り下さいました皆様。

本当にありがとうございました。

 

今回もたくさんのお話を伺うことが出来まして本当に楽しいあっという間の3日間でした。

両隣のブースの方には大変お世話になり、チラシの段ボールが届かなかった時に対応してくれた宅配便のおにいさんには丁寧に対応していただき、全然違う分野のクリエイターさんからは本当にいろいろと勉強させていただきました。

 

お関わりをいただきましたすべての皆様へ感謝の念に堪えません。

 

誠にありがとうございました!

 

 

いまのところ予定ではありますが、一応来年も出展することにいたしました。

 

その時までにもっと自分を磨きたいと思います。

それではどうか…

 

See you next year!!(また来年!)

 

(次は英語辞書のお話がつづきますよ…!)

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