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クロノスとカイロス。

「クロノス」と「カイロス」。

この言葉に出会って「ああ、そうだったのか!」とわかったことがあります。

この2つの言葉は、古代ギリシアにおける時間の「感覚」を表す言葉で

クロノスは「計測できる時間」を。

カイロスは「自分の中の時間」を表すそうです。

 

私たちは普段、多くの変化の中に生きています。

しかしその中で、何故か不思議と「変わることの出来ない時期」というものを体験することがあります。

何かが気にかかっていたり、離れることの出来ない何かがあったり、未解決のことがあったり。停まり滞ってしまうとき、人は誰しも流れる変化に置いて行かれまいと焦りを募らせます。

状況を打破しようとじたばたして、「こんなものがあれば自分は変われるんじゃないか、救われるんじゃないか。」と本や物にお金を費やしてみたり、「どこか環境を変えれば変われるんじゃないか。」と旅行に出てみたり。

多くの場合それで事態が動くのですが、私の体験の中でそれでもまれに何故かどうしても「しっくりこない。」「本の内容が全く入って来ない。」という状況に巡り会うことがありました。何をしても全然吸収することが出来ず何も変えられない状況で、それはとても苦しかったです。

 

しかし不思議に心の中で何かが「カチッ」と動いた時、それまでまったく染み入ってはこなかった情報や言葉が流れ込んできて、最終的に「今までのは何だったんだろう。」というくらいそれまでと大きく変容出来てしまうということがありました。

 

それは一体なんだったのだろうか。

そう考えていた時、出会ったのがこの「クロノス」と「カイロス」という言葉でした。

 

クロノス、つまり「年齢」や「月日」といった数えられる時は等しく流れて行きます。

しかし、それとは別にまた「心の時間」と呼べるカイロスがあるのです。

 

クロノスがいくら責め立てようと、カイロスが「本当に必要なもの」として求めてこない時、何をしても吸収出来ないのだ。

そう、感じることが出来ました。

 

何をしてもまったく受け入れられない時、それはカイロスがまだ「GO!」サインを出していないときなのかもしれません。

心の中でなにかが「カチッ」と動くまで待っていていいということ。心から「これがほしい」と求めるまで無理をして吸収しなくてもいいということ。この2つの言葉から、私はそれを学ばせていただいたように思います。

 

世界はクロノスだけで動いているのではない。実は目に見えないカイロスもまた、重要な役割を果たしている。

クロノスとカイロス。

どちらがどちらという訳ではなく、どちらとも丁寧に見つめて生きたいと思います。

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