宇宙が生まれてからの折り、全天すべての星の記録、すべての物質のレポート、すべての鉱石の標本や報告書を観測している天体観測所。エッジワース・カイパー・ベルト天体観測所。その代109番目の観測者。
見た目は14〜15歳。黒い髪で白い貫頭衣を身につけ、一見しても少年か少女か判別がつかない。感情に乏しい神秘的な空気を漂わせているが、誰かの心に直に触れると戸惑うような仕草も見せる。
ワズンの姿そのものは少年少女のような姿をしているが、観測者の姿は観る者の精神によって変わると言われており、本当の姿ではないようだ。
生命意識そのものに訴えかける言語を習得しており、どのような意識生命体にも話しかけることが出来る。
しかし、ワズン自体は長い間言葉を話すことがなかったため、発声方法を忘れていた。そのため、あるとき観測所に人が訪れた時は筆談で会話をした。
観測者は、高次元を直視することが出来る者のみが選ばれ、ある時期になるとそれに適った者が導かれるように観測所へ招かれる。そして観測者となると自分の寿命をある定められた恒星とともに生きることとなり、その星が消えるまでずっと観測を続ける。
観測者の寿命は星にもよるが、たいてい数千万年〜数億年。
ワズンの星は「シリウス」。
もうすでに何億年も生きている。
「EKB天体観測所」「あの人に この話を。」などに登場。