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Relic of the Proxima : Awakening_doze

HP_Relic of the Proxima_微睡み

2017年、 ボールペン、ワトソン紙 297×210mm

私はすべての生命の歴史を収集する博物館の観測者だった。
生物が残してきた遺物を収集し、それを保全、保管して記録する。
「これ」もその一環で収集した標本に過ぎなかった。

「これ」はどうやら「星の子」を模した模造品のようだった。

星の子、惑星と同じ構成でありながらヒトの姿をした存在。蓄積されている膨大な宇宙の記憶に直接触れる事が出来る存在。

これはその星の子を精密に模した模型。
だから心なんてない。

そう思っていた。それなのに、目覚めた標本のその頬には一条涙が流れていた。