日記

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歩きながら歩きながら

新しい作品を描くにあたって部屋を整理していて、今年始めに集めたデッサンの資料集が出て来ました。

今年はじめNHKカルチャースクール「似顔絵塾」の講師となることになって試行錯誤しながら集めたものでした。

 

そんなとき、心忙しい中でフト振り返ります。

 

 

思えば受講料などをいただいて人様にお教えする事等初めてで、私等に本当に務まるのかと不安になった事を思い出しました。

 

カルチャーの先生だけでなく横浜美術館の市民のアトリエでも、計らずも先生をする事になり本当にドキドキの連続でした。

 

 

人様にお教えするためには、まず自分がしっかり咀嚼出来ていなければなりません。

ひとつの事柄をしっかり噛み砕き、伝達しやすい形にしてお伝えし、お手を動かしていただく。

あれから半年今もその事を考え続けております。

皆様にお配りするプリントを制作したり、どんな事をしようか思いを巡らせたり。まだまだ未熟ですが御前に立ちましてお話しさせていただいたり。

お仕事をする中で、今まで出会いお目にかかった先達の方々、素敵な後輩の方々から伺った大切な経験を今生かさせていただいているなと感じます。

 

 

歩みというのはゆっくりなので、どのくらい進んでいて、今どこに居るのか時に分からなくなってしまう時もあります。

暗闇の中を進んでいるときはなおさらです。

 

そんなときはある役者さんの言葉が浮かびます。

 

 

「辛かったり、痛かったりもがいているのは充実しているからで、僕は(とある役をもらって)◯◯になってからずっと充実しています。」

 

 

短い期間で役を作り上げなければならない難しい状況になった方が仰ったお言葉でした。

 

そういう見方があったか!と私は深く心に残りました。

 

こんなことで大丈夫かなあ、こうなったらどうしよう、と不安は常につきものです。誰かと比べて焦ります。

その時は苦しいですけれど、でも見方を変えるとそうなのかもしれない。

明確に答えが出ないから不安になりますし苦しいですが、その最中でその人は成長しているのです。

 

振り返ると、歩みは遅くても着実に前に進んでいるなと。

 

その時に「ああ、やっててよかったな」と感じるのかもしれません。

 

 

その時は前進している気が全然しなくても、努力を重ねて来た事はある日突然何かと結びついて、ぱっと日の当たるところへ出れてしまうものなのかもしれません。

 

そんな風にお部屋の整理中に思うのでした。

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コミティア118ありがとうございました!

23日のコミティア118無事に終わりました〜!

お越し下さいました皆様誠にありがとうございます!

 

今回のコミティアでは「真夜の旅人」シリーズ3巻を持って行ったのですが、3巻セットで纏めてお買い上げ下さった方も多くて本当に感謝の念に堪えません。

 

決して安いとは言えない本を、お財布を開いて買っていただけるということの凄さ。

本当にありがとうございます。

一度お立ち寄りいただいてまたお戻りになられてお買い上げ下さった方もいらしたり、開始当初に新刊をお買い上げ下さったり、嬉しい事が満載でした。

 

次のコミティアは2017年5月6日の春、コミティア120に出展予定です!その時にはまた、真夜の旅人の続きなど新しい作品を出しますのでよろしくお願い致します。

真夜も、続きを載せますね!

 

さて、年内の展覧会の活動はひとまずこれでおしまいとなります。

 

次の展覧会は1月、東京はアーティストブックフェア、そして水戸京成百貨店となっております。

作品を作り貯めまして皆様により素敵な世界を繰り広げられますよう、制作に励みます。

どうぞご期待下さい!

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調べものが楽しい

いつもダイアリーにお越し下さり誠にありがとうございます!

 

日記を更新するのがちょっと久しぶりになってしまいましたね。

8月からとびとびの更新になってしまい申し訳ございません〜!

 

実はいろいろとちょっと新しい事に挑戦したり、調べものや研究をしていてそのレポートをまとめたりしていて楽しくていつの間にかあっという間に時が経ってしまいました。

 

 

今はまっているのは、実は「和船」です。

 

実は前々から興味があったものではあるのですがふとしたきっかけで村上水軍という、昔瀬戸内海で活躍した海賊衆に興味を持ち、それがきっかけで古来から船乗りたちがどういうふうに暮らしていたのか、現代の船乗り達はどうなのか、なんていうことを調べ始めるようになりました。

その中でも村上水軍時代の舟、「和船」について資料を漁り東奔西走していたのです。

でもこれが和船の資料ってないんですよ…!

この間も神保町を一日うろうろしていて1冊くらいしかみつからなくて…。

 

でも面白い事に調べ始めると今まで見えてなかったところから意外なものが見えて来て、私の郷里の歌津に古い和船の漁船が残されていたり、資料館にちゃんと保存されていたり、探し始めるとあるんですよ!

そういう出会いもあるので止められません。

 

 

制作に関係しているのかというと、全然関係はしてなくて趣味の世界なのですが(笑)。

ただ、こういうことが巡り巡ってどこかで萌芽して何かに育って行くのではないかなと思っております。

 

日本は海の国なので、古い船乗りの伝承とかを調べているとどういうわけかとても懐かしくなります。

そういうところもやめられない要因なのかもしれませんね。

 

 

さて、先日のニューヨークのブックフェアでは、おかげさまで作品がほぼ完売でございました!

本当にありがとうございます!

 

今月末23日はニューヨークに出品しました「真夜の旅人3巻」をコミティア118に出品します。

スペースは「う40a」に決まりました!

 

ただいま表紙を描いているところです。

頑張ります〜!

 

 

 

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