2014年4月17日 カテゴリー:日記 コメント:コメント:0
こんにちは。春もいよいよ深まって、新緑の季節になって来ましたね。
こちらは、先日3月30日まで世田谷文学館で開かれていたクラフト・エヴィング商会「星を売る店」(私のPCでは旧字体がどうしても出ませんでした・泣)の展覧会パンフレットと、目録のご本です。
実は、先日のダイアリーで「どうしても行きたくて行きたくてたまらなかった展覧会」というのはこちらのことでございます。
何を隠そう私は、実はクラフト・エヴィング商会さんの大ファンでございます!
クラフト・エヴィング商会さんのご本は、実は私の人生を変えた一冊です。
彼らの本と出会わなかったら、多分今の私はありません。
高校生の時に初めて彼らの作品、本と出会ったとき、そのクオリティ。まるで本の中へ惹き込まれてしまう世界観。そのすべてに(文字通り)引き込まれ、「こんな本作りたい!!!」と感銘を受け「私も本を作ろう!」と決心しました。それが今のアーティストブックへと続いております。
クラフト・エヴィング商会さんと赤瀬川源平さん。
このおふたり(正確にはクラフト・エヴィング商会さんはご夫婦で2人なので3人ですね。)が、わたしの中の2大トップスターです。
そんなクラフト・エヴィング商会さんが展覧会をやるとは!!
もう喜び勇んで飛んで行きました。
展覧会は、今まで刊行されたご本のなかに登場する「品物」のお部屋。
この世界のどこかにあるクラフト・エヴィング商会さんのお店がある「町の一角」(月舟町なのかな?)を再現したお部屋。
そして最後に今までのご本や沢山の作家さんのご本を装丁した「本」のお部屋。
大きくこの3つのブースに分かれておりました。
クラフト・エヴィング商会さんの作品の魅力は、なんといってもその「まるでこの世に存在するリアリティ」だと思います。
様々なアイテム。品物。それがこの世のどこかに存在していて、本当にクラフト・エヴィング商会の方々が実際に仕入れてその顛末を本に認めているとしか思えない。
そんな物語がその本のなかで展開されております。
それを生で拝めるなんて!
ホントにもう、いきてて良かったと思いました。
そして今回この展示で一番心惹かれたのが最後のブースの「天国の探偵」!!
行かれた方お聴きになりましたか?
こちら「天国で放送されているラジオの電波を地上で受信出来る機械」を通して聴く事が出来るラジオドラマだったのですが、吉田篤弘さんの書き下ろしのお話が聞けるという事ですでに長蛇の列が!
「ここまで来たからには聴いて帰ろう。」と軽い気持ちで思いまして、入り口でいただいた素敵な壁新聞「ムーンシャイナー」を読みながら待っていたのですが、これが運命の出会いでした。
耳元から流れてくるのは、知的で艶やかなオトナの男性の声。「天国の探偵」と名乗るこの男性の天界での物語の数々。特に最後のオチのシーンではもう顔が綻ぶのが止められませんでした(笑)。
「これは!!これはもう一回聴かなきゃ!!!」
ということで、全く同じ内容なのに(BGMが一部分違うのでそれを聴き比べに)もう一回並び直して聴きなおし、また「ほわ〜っ…/////。」とそのお声と物語に聞き惚れてしまいました。
あれは!
あれは本当に朗読CDとかにならないんでしょうか!!
本当に素敵すぎます!!
あれがあの展覧会の中でしか聴けないなんてもったいない!
そのくらい、よかったです。
そのとき、その朗読をしておられたのが、イギリスBBCの「シャーロック」でシャーロック・ホームズの吹き替えを担当されていた三上哲さんで、「あ、これは前に友人が教えてくれたあの…。」ということになり、その2日後私はシャーロックを教えてくれた友と一緒にまたこれを聴きに行き(友人はもう頭の中にちらちらあの方が浮かんで来てたまらなかったそうです。)、ふたりでうわあああ////と聞き惚れておりました(笑)。
そうか〜。シャーロックの吹き替えをやっていたのか〜。シャーロック。そういえば友が面白いって去年の忘年会の時に話してくれたなあ〜。これは多分、吉田篤弘さんもご覧になられていたのではないかと友が推察してたなあ〜、どんなのか気になるな。おっ、なんと、BSプレミアムで再放送するんじゃないか。そりゃあ録画してみてみよう。なになに、0:30分から… 。
こうして私は、三上哲さんのシャーロックにはまり、そこからベネディクトさんに一撃KOでかなぐり倒され、今ではシャーロックを日本語で見た後に原語でもう一回全部見て、気になるシーンで一時停止をかけてどっぷり鑑賞するというディープな楽しみ方をしております。
本当に、面白いです。
英語の勉強になります。
そんなこんなで、本当に楽しい展覧会でした。
電気ホテル、楽しみです!!
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